2019年3月17日日曜日

ブログを始めます。ところで、地理学とは・・・?

ブログを始めます

私は地理が好きで、大学でも地理学を勉強してきました。
地理学の視点で散歩をすることを『巡検』と言います。これまでに何度も巡検をしてきましたし、旅行でも多くの地理的におもしろいスポットを巡ってきました。
せっかくなので、これまでの記録を残したいと思い、ブログを始めてみることにしました。
拙い文章になりますが、興味があればお手すきの際に覗いてみてください。
2週間に1回を目標に更新したいと思います。



自己紹介

東京都在住の地理好きです。
幼稚園生のころは地図を眺めるのが好きで、東京都の都市地図をずっと眺めていました。
中学・高校では地理が大好きで、大学受験の科目は地理を選択。
大学では地理学を専攻していました。ちなみに、専門は都市地理学・流通地理学でした。
無事に大学を卒業して、現在は企業で働いています。地理・地図とは無縁の企業です。

地理学とは

さっそくですが…、地理学とはどのような学問なのでしょうか…。
※大学学部までしか勉強していなかった者なので、間違いがあってもどうかご容赦を。

おそらく一般的に地理学は
「地図見るの?」「地図作るの?」「ブラタモリみたいなまち歩き?」「地形…?」
というような印象を持たれているかと思います。
実際、地理を勉強している人のなかでも、どこまでが地理学なのか曖昧だったり…します。

私の考える、「地理学の核心となるエッセンス」は『空間的視点から考察する学問』です。

◆「空間的視点」
地理学とは、地表のさまざまな現象の空間性を分析する学問です。
さて、その「空間的視点」「空間性」とは何でしょうか。
物事が空間的(地表面上)にどのように分布しているのか、場所によってどのような違いがあるのか、という視点が「空間的視点」です。

  • コンビニエンスストアがどのような経営をしているのかは経営学ですが、コンビニエンスストアがどこに分布していて地域ごとに差があるのかがわかれば経済地理学。
  • 経済原理は経済学ですが、経済の地域差を調べれば経済地理学。
  • 農作物の栽培方法を研究するのは農学ですが、農作物の栽培の分布や地域ごとの特長を調べれば農業地理学です。
  • 作物を農村から都市へどう運んでいるかを研究すれば流通の地理学です。
  • 空間の中を人・物がどう移動しているかも地理学の興味の対象です。
  • 場所ごとの文化差を調べれば文化地理学。
  • 公共施設の立地の分布を調べれば行政地理学。
  • 気象現象は気象学が解き明かしますが、気象現象の結果としての気候の地域差を調べれば気候学。
  • 地形の場所による違いとその要因を調べれば地形学。

このように、空間的な広がり・差異を調べればすべてが地理学になります。

◆「地域」
ところで、地理を勉強していると「地域」というキーワードがよく出てきます。
無限に広がる空間をひと区切りしたものが「地域」なので、『地域』は『空間的視点』と表裏一体です。
そうした、空間の中で区切られた「地域」の特徴について記述する分野を『地誌』と言います。これは地理学の古くからの一分野で、いわば地理学のお家芸です。
地理学は、空間的な広がりを持ち、また空間的にひとつのまとまりを持つ、「地域」を科学する学問なのです。ある地域がどのような特性を持っているのか、どう他の地域と異なるのか、地域づくり・地域おこしにはどうすればいいのかを探求するのも地理学です。

◆「人間と環境との相互関係」
地理学では「環境」と「人間」のつながり・相互関係にも着目します。
一つの地域・空間を考察するときには、どうしても自然環境と人間とは切っても切り離せないものです。人間と環境の相互関係が空間的にどう広がるのかを探求するのも地理学が目指すところの一つ。

◆「地図」「GIS」「景観」

こうした「空間」「地域」を表現する重要なツールが「地図」「GIS」です。
「空間」「地域」を読み解く重要なツールが「景観」です。
どれも、地理学にとって重要なツールです。

◆まとめ
このように、空間・地域、そしてそこに生きる人間と環境を考察し、知識を得ていくのが地理学です。

人によって地理学の捉え方は異なりますし、正解はありませんが、少しでもイメージを持っていただければ幸いです。

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